介護施設管理者が知っておきたい、介護の資格とは?

介護の仕事をはじめる時、とくに必要な資格があるわけではありません。しかし、施設管理者として働きたいあなたにとって、資格を取得しそこで得た知識を業務に活かせるのはとても有意義なことですよね。転職の際に優遇されるといったメリットも見込めます。

なかでも、特別養護老人ホームなど特定の施設では、施設長になるための要件などが定められているところがあります。目指したい職種がある場合は、あらかじめ情報収集しておきましょう。

また、資格の内容を知っておくことは、スタッフのマネジメントにも役立ちます。今回は、介護施設管理者が知っておきたい資格についてご紹介します。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護の仕事をするうえで押さえておきたい基本的な知識やスキルを網羅した資格です。

資格取得には合計130時間のカリキュラムを修了する必要がありますが、最短1ヵ月から資格取得を目指せるスクールもあり、働きながら学習することも可能です。

必ずしも取得しなければいけない資格ではありませんが、転職時に有利になったり、待遇面での優遇が見込めるかもしれません。

介護福祉士


介護福祉士は、介護のスペシャリストとして身体介護、生活援助、相談・助言といった業務を行うことができる国家資格。

介護業務のほか、介護をする方やヘルパーへの指導、アドバイスも行うため、現場のリーダー的存在でもあります。働きながら資格を取得する場合、介護施設での3年以上の実務経験と実務者研修を修了することによって受験資格が得られます。

資格取得によって、就職時に優先的に採用されたり、資格手当があるなど優遇されることも。また、資格の更新の必要がないため、結婚・出産などのブランクがあっても業務に復帰することができます。

さらに介護福祉士の上位資格として、民間資格の認定介護福祉士があります。

社会福祉士

社会福祉士は、老人ホームやデイサービスなどの生活相談員や、病院のソーシャルワーカーとして従事できる国家資格です。高齢者だけでなく、日常生活を送るのに支障のある方の相談に乗ることや、必要な支援を行います。

業務の関わりは広く、現場の介護職員や介護福祉士、介護支援専門員などと協力し、また行政や医療機関などと連携しながら、要介護者やそのご家族の個別支援を行っていきます。

受験資格は、学歴と実務経験によって異なります。出題範囲は多岐にわたり、難易度は高いと言われていますが、社会福祉という包括的な観点から介護を捉えることができるため、取得しがいのある資格です。

介護支援専門員(ケアマネジャー)


ケアマネジャーは、介護を必要とする方にとって最適なケアプランを作成する仕事です。「施設ケアマネ」は介護福祉施設に勤務し、施設内のサービスに沿ってケアプランを作成します。一方「居宅ケアマネ」は、自宅で介護を受ける方を対象にケアプランを作成します。

業務内容は、利用者様とご家族への要望の聞き取りから、介護に関するコーディネート、給付管理業務まで幅広く、保健医療・福祉の実務経験のある方が受験資格を有します。

具体的には(1)特定の国家資格を保有し、実務経験が通算5年以上、従事した日数が900日以上であること、または(2)相談援助業務に従事し、通算5年以上の従事期間があり、900日以上の従事日数があることのいずれかになります。

資格をマネジメントに役立てよう


介護施設管理者は、施設の運営を行うだけでなく、スタッフのレベルアップをはかることも仕事のひとつ。資格がなくても介護業務は行えますが、高い能力が認められたスタッフによるサービスによって利用者様やご家族からより信頼を得られれば、施設の満足度も上がります。

施設によっては、資格取得支援制度を設け、取得費用の補助や受験料の支援といった、スタッフが実務を行いながら資格取得できるよう、積極的にサポートするところもあります。

介護スタッフにとって資格取得のための学びは、日々の業務知識を体系的に習得でき、より専門性を高められます。自信がつくことによって新たなやりがいと余裕が生まれ、周りに気を配ることや業務改善に気づくなど、より広い視野で業務を捉えることができる人もいるでしょう。

また、スタッフのキャリアを長い目で捉えた時、職業人としてのキャリア形成に資格が役立ちます。マネジメントの観点から資格取得を提案・促進することで、スタッフに目指す目標ができ、仕事へのモチベーションも上がるはずです。

日常業務のかたわら、資格の勉強をすることは簡単なことではありませんが、本人が決意したなら、その意欲を応援したいものです。スタッフの成長によって施設も成長し、よりよいサービスの追求が可能となります。資格取得はその一翼を担うといえるでしょう。